九大フィルハーモニー・オーケストラ、通称”九大フィル”は現在九州大学を主体とした福岡の様々な大学の学生約100名が集まって活動しています。2009年に創立100周年を迎え、日本のオーケストラの中ではとても長い歴史を有する団体の1つです。主な活動として1年に2回、6月と12月に定期演奏会を行っています。

仲間との出会いを大切にする団体

九大フィルはともに頑張る仲間のことを大切にしています。

私たちは年に2回の定期演奏会の成功を九大フィルの第一の目標に据え、

毎回練習に多くの時間を費やしています。

同じ目標に向かって努力を重ねる中で生まれる年齢や大学・学部を超えた多様な出会いは、

生涯の友人の獲得、あるいは今まで気づかなかった自分を発見する機会になるなど、

一人ひとりの部員にとって大学生活の貴重な財産になります。

そのため九大フィルは部内の人と人との関係がとても密接で、

だからこそ日々の練習を共にする仲間との出会いや交流を演奏と同様に大切にしています。

      愛される九大フィルであるために

私たちの定期演奏会には毎回会場が満席に近づくほどの多くのお客様にご来場いただいています。

このように多くのお客様に来ていただけることは、

地域の皆様のご理解、ご協力があってこそのことです。

創部100年を越えた現在に至るまで一貫して寄せていただいている皆様の温かい思いに応えるため、

そしてより多くの方々に九大フィルのことを知って欲しいという思いで、

地域の幼稚園やレストランでカルテットなどの出張演奏を行っています。

私たち九大フィルは今日まで培ってきた”人”という財産をこれからも大切にし、

地域の皆様、そしてこのオーケストラに長年関わってくださったトレーナーの皆様や

OB・OGの皆様をはじめとした多くの皆様に

これからも愛される団体であり続けられるように日々精進して参ります。

幹事長挨拶

私たち九大フィルハーモニー・オーケストラは、九州大学および福岡市近郊の大学に通う学生を中心に構成され、115年の歴史をもつ学生オーケストラです。現在は約100名の現役部員が所属しており、年に2回の定期演奏会を主軸に、日々の音楽づくりにいそしんでいます。

また、定期演奏会のみならず、外部の方々からのご依頼を受けて、幼稚園や小中学校等の教育現場、企業の祝典行事、学会、公民館、結婚式などへの出張演奏も行っており、様々な場所・場面において幅広い音楽活動を続けています。詳しくは「出張演奏」のページをご覧ください。

九大フィルはミュージック・アドバイザーとして、バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)首席指揮者、読売日本交響楽団指揮者/クリエイティヴ・パートナーであり、かつ鍵盤楽器奏者としても世界的に活躍していらっしゃる九州大学客演教授の鈴木優人先生にお世話になっています。

今年度は九州大学の第九事業に際して、九大フィルでも2024年9月16日(月・祝)に鈴木先生の指揮のもと、第九公演を予定しております(開場13:00、開演14:00)。第九のメモリアルイヤーである2024年にぜひ皆さまのご来場を部員一同お待ちしております。詳細はこちらをご覧ください。

また2024年12月22日(日)には、平石章人先生の指揮のもと、第213回定期演奏会をアクロス福岡シンフォニーホールにて開催いたします(開場13:00、開演14:00予定)。平石先生は2021年9月よりNHK交響楽団にて首席指揮者パーヴォ・ヤルヴィ氏のアシスタントを務め、2022年1月からは同団の指揮研究員として公演に携わっておられるなど、今を時めく新進気鋭な指揮者です。曲目は、J.シュトラウス2世/喜歌劇「こうもり」序曲、P.チャイコフスキー/「白鳥の湖」組曲、V.カリンニコフ/交響曲第2番イ長調の3曲で、聴きごたえのあるプログラムとなっております。

今後も私たち九大フィルは、皆様にすばらしい演奏をお届けし、ともに音楽を楽しむことができるよう一層の努力を重ねるとともに、地域の方々、演奏会にお越しいただいているお客様をはじめ、多くの方々に愛され、日本の音楽文化に貢献できる団体を目指してまいります。

これから大学生になるみなさん、九大フィルの一員として、ともにすばらしい音楽をつくっていきませんか?九大フィルは楽器の経験を問わず、新入部員の入団を心から歓迎しております。

2024年7月

九大フィルハーモニー・オーケストラ 幹事長 齋藤 かな

九大フィルの歴史

九大フィルの歩み


九大フィルの歩み榊保三郎と九大フィルハーモニー会 九大フィル(フィルハーモニー会)は、現在の九州大学医学部の前身である福岡医科大学の精神病学教室初代教授の榊保三郎によって設立されました。1909(明治42)年九大フィルの活動が始まり、九州帝国大学が発足と共に更に活動を充実させました。演奏の多くは日本初演か日本人による初めての演奏と言われています。

榊と九大フィルは自らの演奏会に加えて、国内外の著名な演奏家のリサイタルも頻繁に開催し、福岡での洋楽文化の黎明を先導していきました。その頂点の一つが、1924年(大正13年)の1月26日に催した、皇太子(後の昭和天皇)の結婚を祝う「摂政宮殿下御成婚奉祝音楽会」でした。

「歓喜の歌」で有名なベートーヴェンの交響曲第九番の最終楽章を、原曲のシラーの詞ではなく文部省がこの日のために選定した「皇太子殿下御結婚奉祝歌」の歌詞に替えて演奏しました。歌詞が原曲とは異なりますが「第九」の第四楽章「歓喜の歌」を一般の日本人が初めて演奏しかつ聴いたとされています。

榊は1925(大正14)年に九大を去り、1927年(昭和2年)には九大フィルハーモニー会に代わって学友会に音楽部が誕生しました。

九大音楽部の活動


九大音楽部の活動

榊が去った後は、創立期から参加していた荒川文六らが中心となって引き続き安定した活動を続けていきました。しかし、昭和が進むにつれて政情不安が強まっていき、1943(昭和18)年になると学徒出陣が始まって、その年の12月の演奏会でもって戦前の活動に終止符が打たれました。

戦後の再建から今日へ


戦後の再建から今日へ終戦からほぼ2年を経た1947(昭和22)年6月に戦後初めての演奏を行いました。4年後の1951(昭和26)年に東京に活動の場を拡げるとともに、九大フィルやNHK福岡放送局楽団のメンバーを中心に、現在の九州交響楽団の前身である福岡交響楽団を結成しました。

1966(昭和41)年には、作曲家の黛敏郎が司会をしていたテレビ番組「題名のない音楽会」に出演して、全国に紹介されています。 福岡・九州の音楽文化を長く先導したことや活動の質を飛躍的に向上させたことから、創立50周年の1959(昭和34)年に西日本文化賞、1998(平成10)年には全日本大学オーケストラ大会で大賞、そして創立百周年の2009(平成21)年には福岡市民文化活動功労賞をいただきました。

2014(平成26)年に、新たな指導者として鈴木優人をミュージックアドバイザーに迎え、今日に至っています。

九大フィルの歴史(年表) 演奏会の歴史

組織概要

新ロゴ(紺) 九大フィルハーモニー・オーケストラ  

住所 〒819-0395 福岡市西区元岡744 九州大学課外活動施設Ⅱ
アドレス qdaiphil@gmail.com
設立 1909年
代表者 幹事長 齋藤かな
幹事会 幹事長 齋藤かな

インスペクター 近藤幹林

副幹事長 池上悠斗

広報 井上暖菜

渉外 阿部つづみ

会計 迎田瞳

庶務 齋藤楓馬


顧問 藤本望


ミュージックアドバイザー 鈴木優人