演奏会のマナーって?
みなさんのなかには、普段オーケストラの演奏会などあまり聴きに行かないという方もいらっしゃるかと思います。クラシックの演奏会では、ロックバンドやポップスのコンサートとは違って、静かな空間や音の余韻を楽しむのも特徴の一つです。そこで、このコーナーでは演奏会で気をつけたいマナーをご紹介します。
携帯電話の電源はOFFに
演奏中、携帯電話の着信音やアラーム時計の音などが鳴ると、周りのお客さまのご迷惑となるだけでなく、ステージ上の演奏者の集中を妨げる原因にもなりかねません。マナーモードのバイブ音でもホールではよく響くことがありますので、演奏会が始まる前には、必ず携帯電話やアラーム機能のついた時計などの電源が「OFF」になっているか確認しましょう。
演奏中の”音”には気をつけましょう
コンサートホールは少しの物音でもよく響きます。たとえば、せきやくしゃみ。やむをえず演奏中に出てしまいそうになるときはハンカチやタオルを用意しておきましょう。また、プログラムをめくる音や花束のビニール袋の音なども意外と大きく響きます。花束などの奏者への贈り物は事前に受付へ預けておきましょう。言うまでもなくおしゃべりは禁止です。
入場は曲間で
演奏会開演時刻に遅刻してしまった場合。「早く聴きたい!」と思って演奏中にホールのドアを開けるのはNGです!やむをえず遅刻してしまったときは、そのとき演奏中の曲目が終わるまでロビーで待ち(ロビーにはステージを映したテレビ画面が設置されています)、演奏が終わったら入場するようにしましょう。スタッフもドア近くにおりますので、指示に従っていただけると幸いです。
撮影・録音は禁止!
演奏中にカメラで撮影すること、ボイスレコーダーなどで録音することは禁止されています。最近では、スマートフォンを使って撮影も録音もできますが、どれもダメです。演奏会では、そのときにしか楽しめない”瞬間の芸術”としての音楽を楽しみましょう。
飲食はホールの外で
コンサートホールでの飲食は禁止です。飴などの小さなものでも控えましょう。会場にはドリンクコーナーがございますので、休憩時間等にご利用ください。
拍手のタイミングは?
クラシックの演奏会では、1曲の中で楽章に分かれているものがあります。中間の楽章が盛り上がって終わるなどして、拍手をしたくなることもあると思いますが、一般的には1曲すべて演奏し終えてから拍手をするのがマナーです。また、拍手や「ブラボー」のフライングも控えましょう。ホールに響く余韻を楽しんでから拍手をいただけると幸いです。
服装について
演奏会に着てくる服装について迷う方もいらっしゃるかもしれません。コンサートによってはフォーマルな服装を求められるものもありますが、九大フィルの演奏会は普段着で大丈夫です。ただ、足音の鳴りやすい靴や鞄等の金具が擦れる音には気をつけましょう。
お子様をお連れの方へ
最後に、九大フィルの演奏会では未就学児のご入場も受け入れておりますが、周りのお客さまのご迷惑とならないよう、保護者の方はご配慮をお願いいたします。託児室はございませんが、窓を通してステージを見ることができる親子鑑賞室という部屋がございますので、そちらもご利用ください。
ここまでいろいろと書いてきましたが、一番大切なのは、素晴らしい演奏会は奏者だけでなく聴きに来ていただいたお客さまも一緒に作るもの、ということです。そのとき、その場所でしか味わえない感動をみなさんと一緒に共有することができたら、これ以上に幸せなことはありません。そのためにも、以上のことをご協力お願いいたします。