九大フィルが所有していた楽譜の中から、ハイドン / 交響曲第104番「ロンドン」の、国内最古の演奏に使用された楽譜が見つかりました。
九大フィルは、1915〜1918年にかけて大阪で活動した羽衣管弦団から沢山の楽譜を譲り受けていました。そのため、現存している楽譜には、羽衣管弦団が使用していた楽譜も含まれています。その羽衣管弦団が、1917年12月7日にハイドンの交響曲を演奏したことが明らかになっていました。九大フィル顧問の松村晶教授(工学研究院)と21世紀プログラム生(本年3月卒業)の戸野本昌平氏が、本学に保存されている九大フィルの楽譜を詳しく調査したところ、羽衣管弦団が演奏したのはハイドンの交響曲第104番であったことが確定されました。
羽衣管弦団の演奏は、これまで一般に知られていた我が国における同曲の最も古い演奏記録よりも10年以上前のことであり、今回の楽譜発見によって同曲の演奏史が新たに塗り替えられました。
⇧九大フィルの楽譜コレクションの中から発見されたハイドン / 交響曲第104番の第1ヴァイオリンのパート譜
本年12月21日(金)にアクロス福岡シンフォニーホールで開催いたします、第201回定期演奏会では、ハイドンの交響曲第104番「ロンドン」も演奏いたします。
歴史的価値の高い貴重な楽譜を九大フィルが所有していたという事実に感銘を受けるとともに、国内最古の演奏が行われてから101年が経ったいま、その演奏で使われた楽譜を所有する我々が同曲を演奏できることを非常に光栄に思います。ハイドンの交響曲第104番のもつ長い歴史に想いを馳せながら、お客様の記憶に残るような演奏をお届けしたいと思います。
第201回定期演奏会の詳細についてはこちらからどうぞ!
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